日焼け止めの正しい塗り方
適量と順番、部位別のコツや塗り直しのタイミングまで解説

2026年9月16日 更新

日焼け止めの正しい塗り方 適量と順番、部位別のコツや塗り直しのタイミングまで解説

「日焼け止めをきちんと塗っているつもりなのに、気づけば日焼けしていた」——そんな経験はありませんか?実は日焼け止めは、塗る量やタイミング、部位ごとのちょっとした工夫によって、その効果が大きく変わります。この記事では、SPF表示どおりの効果を引き出すための適量の目安から、顔・首・腕・脚など部位別の正しい塗り方、塗り忘れやすい場所、スキンケアとの順番、塗り直しのタイミング、うっかりやりがちなNGな塗り方まで、日焼け止めを味方につけるための基本をまとめてご紹介します。今日からのUVケアに、ぜひ役立ててくださいね。

日焼け止めは適量を塗らないとSPF表示どおりの効果が出ない

日焼け止めを選ぶとき、多くの方がSPFやPAの数値を基準にしていると思います。でも実は、パッケージに表示されている数値どおりの効果を得るには、「適量をきちんと塗ること」が大前提なんです。
SPFやPAの数値は、皮膚1cm²あたり2mgを均一に塗布した条件で測定されています(国際規格ISO 24444)。ところが、実際には多くの人が推奨量の25〜50%程度しか塗れていないという調査結果もあります。量が少なくうすくのばしてしまうと、どうしてもパッケージに表示された数値どおりの効果は得にくくなってしまうのです。
目安として、環境省の「紫外線環境保健マニュアル」では、顔全体に塗る量について、クリームタイプならパール粒1個分を2回、液状タイプなら1円硬貨大を2回にわけて塗ることを推奨しています。全身に塗る場合は、大さじ2杯程度が目安です。「思っていたよりも多い」と感じる方も多いのではないでしょうか。
また、SPFとPAはそれぞれ防いでくれる紫外線が違います。SPFは肌の赤みやほてりの原因になるUV-Bを、PAはシワ・たるみといった年齢サインに関わるUV-Aを防ぐための指標です。日やけによるシミ・そばかすを防ぐためにも、この2つの数値と、正しい量を意識することが大切です。

SPFについて詳しくはこちらの記事もご覧ください

部位別に見る日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めは、部位によって塗り方のコツが少しずつ違います。モイスティーヌでは、肌に直接のせてこすりのばすのではなく、手のひらに広げてから押し当てるようになじませる方法をおすすめしています。ここでは顔・首やデコルテ・腕や脚・手の甲にわけて、正しい塗り方をSTEP形式でご紹介します。

日焼け止めの正しい塗り方_顔

STEP1:商品に記載された使用量を確認し、適量を手のひらに広げます。

STEP2:両手のひらで顔を包み込むように、頬→額→鼻→口周り→フェイスライン→目の周りの順に、押し当てながらやさしくなじませていきます。

STEP3:顔全体になじませたら、同じ量をもう一度手のひらに広げて重ねる「2度塗り」を行いましょう。頬・額・鼻・あごは日焼けしやすく、汗などで落ちやすい部位でもあるため、特にていねいに重ね付けするのがおすすめです。

首・デコルテ

適量を手のひらに広げ、首とえり足に、下から上に向かって押し当てるようになじませます。首は意外と見落としがちな部位なので、意識してケアしましょう。

腕・脚

適量を手のひらに広げてから、腕・脚全体を包み込むように押し当ててなじませます。表と裏それぞれに一度広げた量を目安にすると、必要な量の見当がつけやすくなります。上から下へジグザグに手を動かすと、カーブの内側の塗り忘れを防ぎやすくなります。

手の甲

手の甲から腕にかけては日焼けしやすい部位のため、特に意識して重ね付けしましょう。手の甲でこすって広げるのではなく、反対の手のひらを使って押し当てるようになじませるのがポイントです。

日焼け止めを塗り忘れやすい部位

「ちゃんと塗ったつもりなのに、気づけば日焼けしていた」という場合、実は塗り残しが原因になっていることも少なくありません。以下のような部位は、特に意識して塗るようにしましょう。

  • 髪の生えぎわ:顔と地肌の境目で、つい塗り残しやすい部位です。
  • 眉間・小鼻のわき:凹凸があるぶん、なじませが甘くなりがちです。
  • 耳・耳の後ろ:意識しないとつい忘れてしまう部位です。
  • フェイスライン:顔の中心から広げた際、輪郭のきわで薄くなりやすい部位です。
  • 首の後ろ・うなじ:自分では見えにくく、塗り忘れに気づきにくい部位です。
  • デコルテ・背中:襟元の開いた服を着るときは、特に忘れやすい部位です。
  • まぶた・唇:デリケートな部位のため、つい避けてしまいがちです。
  • 手の甲:外に出ている時間が長い割に、後回しになりやすい部位です。
  • 体の側面:腕を上げたときにできるすき間は、意識しないと塗り残しやすい部位です。
  • 足の甲・ひざの裏:普段あまり気にとめない部位ですが、日差しは意外と当たっています。

こうした部位は、鏡を見ながら「ここも塗れているかな?」と振り返る習慣をつけるだけでも、塗り残しを防ぎやすくなります。

日焼け止めを塗るタイミングとスキンケアの順番

「化粧水と日焼け止め、どちらを先に塗ればいいの?」というのは、よくいただく質問のひとつです。結論からいうと、日焼け止めはスキンケアの最後、メイクの前に塗るのが基本です。
順番の目安は、洗顔→化粧水→美容液→乳液→日焼け止め。日焼け止めはベースメイクの前の最終ステップとして使い、その後に化粧下地・ファンデーションを重ねていきます。
スキンケア直後は肌の表面がまだ湿っていて、日焼け止めがなじみにくいタイミングです。乳液がなじんでから重ねるようにすると、ムラになりにくくなります。塗るときは、肌にこすりつけるのではなく、手のひらに広げてから押し当てるようになじませるのがモイスティーヌのつけ方の考え方です。
なお、日焼け止めは塗布後すぐに外出しても問題はありません。ただし、なじませる時間を考えると、少し余裕をもって塗っておくと安心です。

日焼け止めの塗り直しのタイミング

「塗り直しが必要なのはわかっているけれど、どうすればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、塗り直しの目安とメイクの上からのケア方法をご紹介します。

塗り直しの目安

塗り直しの目安
  • 屋外で過ごす日は、2〜3時間おきが基本の目安です。
  • 屋内中心の日でも、外出の前には塗り直しましょう。
  • 汗をかいたとき、タオルで拭いたとき、長時間泳いだあとは、その都度塗り直すのがおすすめです。
  • 肌が濡れているときは、水気をしっかりとってから塗り直しましょう。

メイクの上から塗り直す方法

メイクをしたまま塗り直すときは、まずティッシュやスポンジで汗・皮脂を押さえて、肌表面を整えることから始めます。そのうえで、パウダー・スプレー・スティックタイプなど、メイクの上から使えるタイプを活用すると便利です。重ねる際は、こすらず押さえるようになじませると、メイクが崩れにくくなります。

日焼け止めのNGな塗り方と効果が下がる理由

「ちゃんと塗っているつもりなのに、日焼けしてしまう」という場合、塗り方に見直せるポイントがあるかもしれません。ここでは、うっかりやりがちなNGな塗り方と、その理由・対策をあわせてご紹介します。

NG① 量を減らして薄くのばす

表示どおりの防御効果が得られにくくなります。「重ね塗りをすると重たく感じそう」という理由で量を減らしてしまう方も少なくありませんが、一度に厚づけせず薄く2回に分けて重ねると、ベタつきやヨレを抑えながら必要な量を確保しやすくなります(薄く2回に分けるコツは、後ほど詳しくご紹介します)。

NG② 少量ずつつけ足す・1度に多量につける

どちらもムラづきの原因になります。適量を手にとり、手を大きく動かしながらやさしく広げてのばすのがポイントです。

NG③ 塗り直しをしない

汗・皮脂・摩擦で少しずつ落ちてしまうため、時間の経過とともに防御効果が下がります。前の見出しでご紹介したタイミングを目安に、こまめに塗り直しましょう。

NG④ 乾燥した肌のまま塗る

なじみが悪く、ムラになりやすくなります。塗る前に保湿して、肌のコンディションを整えておくことが大切です(詳しくは次の見出しでご紹介します)。

NG⑤ 昨シーズンの残りを使う

時間が経った製品は、品質が変わっている場合があります。色やにおい、テクスチャーに変化がないか確認してから使いましょう。

NG⑥ 塗った直後に肌を触る・こする

せっかく均一にのせた膜がよれてしまう原因になります。なじむまではできるだけ触らないようにしましょう。

日焼け止めを塗る前に整えたい肌のうるおい

日焼け止めがムラになる、のびが悪い、白っぽく浮いてしまう——こうした仕上がりの悩みは、実は日焼け止め自体だけでなく、塗る前の肌のうるおい状態が影響していることがあります。
日焼け止めは、肌の上に均一な膜をつくることで紫外線から肌を守るアイテムです。そのため、土台となる肌のコンディションが仕上がりを大きく左右します。乾燥していてかさついた肌の上では、日焼け止めがうまくなじまず、ムラや白浮きの原因になりやすいのです。

日焼け止めの前に

洗顔のあと、化粧水や美容液でしっかりとうるおいを整えてから日焼け止めを重ねることで、なじみがよくなり、均一な仕上がりに近づきやすくなります。特に空気が乾燥しやすい季節や、もともと乾燥しやすい部位ほど、下地となる保湿を丁寧に行うことが大切です。

モイスティーヌのサロンでは、お一人おひとりの肌の状態を見ながら、うるおいを土台にしたスキンケアのご提案を行っています。「日焼け止めがうまくなじまない」「仕上がりが気になる」という方は、まず肌のうるおいを見直すところから始めてみるのもおすすめです。

日焼け止めのベタつきと白浮きを抑える塗り方

「日焼け止めは適量を守るのが大切」とわかっていても、実際に適量を塗るとベタつく、白っぽくなってしまう……という理由で、つい量を減らしてしまう方も少なくありません。ここでは、適量を守りながら仕上がりを整えるための具体的な工夫をご紹介します。

1回目は「膜をつくる」、2回目は「密着させる」意識で分ける

一度に適量をのせようとすると、どうしても厚みが出てベタつきや白浮きの原因になりがちです。1回目は肌全体にごく薄くいきわたらせて土台の膜をつくり、肌になじんで乾いた質感になったのを確認してから、2回目でしっかり密着させるように重ねます。同じ量を一気にのせるよりも、時間差をつけて2段階で仕上げるのがポイントです。

皮脂量の違う部位ごとに量を配分する

顔全体に一律の量をのせるのではなく、皮脂の分泌が多くテカりやすいTゾーンはやや少なめに、乾燥しやすい頬や口まわりはやや丁寧に重ねるなど、部位ごとに配分を変えるとベタつきと白浮きの両方を抑えやすくなります。

こうした工夫を取り入れながら、適量を守りつつ、自分の肌になじむ塗り方を見つけていただければと思います。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 室内で過ごす日も日焼け止めを塗る必要はありますか?
はい、室内でも窓ガラス越しに紫外線(UV-A)は届くため、塗っておくと安心です。特に窓際で過ごす時間が長い方は、意識してケアすることをおすすめします。
Q. 日焼け止めは一年を通して塗ったほうがよいですか?
紫外線は夏だけでなく、春や秋冬にも降り注いでいます。量は少なくなっても一年を通して降り注いでいるため、季節を問わず塗る習慣をつけておくと安心です。
Q. SPFとPAはどちらを重視すればよいですか?
どちらも大切な指標ですが、シミ・そばかすの原因になるUV-Bを防ぎたい方はSPFを、シワ・たるみといった年齢サインに関わるUV-Aを防ぎたい方はPAを目安にするとよいでしょう。日常づかいなら、両方がバランスよく高いものを選ぶのがおすすめです。
Q. 日焼け止めを塗っていれば、ほかの日焼け対策は必要ありませんか?
日焼け止めに加えて、帽子や日傘、サングラスなどを組み合わせることで、より幅広い紫外線対策につながります。
Q. 男性も日焼け止めを塗る必要はありますか?
はい、紫外線による肌への影響は性別を問いません。シミ・そばかすや乾燥が気になる方は、男性も日常的に日焼け止めを取り入れることをおすすめします。

まとめ:正しい塗り方で紫外線から肌を守る

ここまで、日焼け止めの正しい塗り方についてご紹介してきました。最後に、大切なポイントを振り返ってみましょう。

まず、SPF表示の目安に近い効果を得るには「適量を守ること」が基本です。そのうえで、顔・首・腕・脚など部位ごとに合った塗り方を意識し、髪の生えぎわや耳の後ろといった塗り忘れやすい部位にも気を配ること。そして、汗をかいたときや時間が経ったときは、こまめに塗り直すこと。この4つを押さえるだけで、日焼け止めをより上手に活用しやすくなります。
また、日焼け止めのなじみやすさや仕上がりは、塗る前の肌のコンディションにも左右されます。日々の保湿で肌のうるおいを整えておくことが、ムラのない仕上がりにつながる土台になります。モイスティーヌでは、紫外線対策と日々のうるおいケアを考えた「プロテクトUV」「UVヴェール」をご用意し、洗顔から仕上げまでうるおいを軸にしたスキンケアをご提案しています。

「自分の肌に合った紫外線対策ができているか気になる」という方は、サロンでのスキンチェックやカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。ライセンスをもったアドバイザーがお肌の分析やライフスタイルの情報をもとに、お一人おひとりに合ったケア方法をご提案します。
お近くでモイスティーヌを取り扱うサロンは、サロン検索ページからご確認いただけます。気になる方は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてくださいね。

お近くのモイスティーヌサロンを探す

Profile

Profile

味埜 沙織

マーケティング ディレクター​

日本エステティック協会 認定エステティシャン取得/CDESCOビューティセラピーディプロマ取得/CIDESCOアロマセラピーディプロマ取得。​
販売・インストラクターを経て商品企画・販促企画に従事。​
現在はスキンケアブランド「モイスティーヌ」のマーケティングを統括。​

味埜 沙織