SPFとは?
意味とPAとの違い、正しい日焼け止めの選び方を解説
2026年9月16日 更新
「SPF」の数値、なんとなく高いものを選んでいませんか?実はSPFの数値は「日焼けを遅らせる時間の目安」を示すもので、数値が高ければ高いほど良いというわけではありません。この記事では、SPFの意味やPAとの違い、シーンや肌質に合わせた選び方までわかりやすく解説します。数値だけにとらわれず、うるおいを保ちながら続けられる紫外線対策を見つけていきましょう。
SPFとは?紫外線B波を防ぐ効果を表す基本指標
日焼け止めのパッケージでよく見かける「SPF」という表示。これは、肌を赤くしたり、ヒリヒリさせたりする紫外線から肌を守る力の目安を示す数値です。
※メール認証技術にも「SPF」という言葉がありますが、この記事でご紹介するのは日焼け止めに関するSPFです。
SPFは「Sun Protection Factor」の略で、日本語では紫外線防御指数と呼ばれています。主に防いでくれるのは、紫外線の中でも「UVB(紫外線B波)」と呼ばれるもの。UVBは肌の表面に赤みや炎症を起こす、いわゆる「サンバーン」の原因になる紫外線です。また、メラニンの生成を促すことから、シミやそばかすの原因のひとつとしても知られています。
SPFの数値は、国際的に定められた試験方法によって測定されたもので、日焼け止めを選ぶときの一つの目安として活用できます。
SPF値の意味、紫外線カット率の関係
SPFの数値は、「時間の目安」と「紫外線カット率」という2つの側面から理解すると分かりやすくなります。
まず時間の目安について。よくいわれるのは「SPF1あたり約20分、日焼けが始まるまでの時間を延ばす」という考え方です。たとえばSPF30であれば、20分×30で約600分(約10時間)という計算になります。ただしこれはあくまで理論値。実際には肌質や紫外線の量、汗や摩擦による落ちやすさなど、さまざまな要因で変わってきます。
もう一つの側面が、紫外線カット率です。目安は以下のとおりです。
こうして見ると、数値が上がるほど、上乗せされるカット率は少しずつ小さくなっていくことが分かります。SPF30とSPF50ではカット率の差は大きくありません。
数値の大きさだけを追いかけるのではなく、規定量をムラなく塗り、こまめに塗り直すことも、日々のUVケアでは大切なポイントです。うるおいを保ちながら、無理なく続けられる紫外線対策を意識してみてください。
日焼け止めの正しい塗り方について詳しくはこちらの記事もご覧ください
PAとは?紫外線A波を防ぐ効果を表す指標
SPFと対になる指標が「PA」です。PAは「Protection Grade of UV-A」の略で、「UVA(紫外線A波)」を防ぐ効果の目安を示しています。
UVAはUVBに比べて波長が長く、雲や窓ガラス、薄手のカーテンも通り抜けて肌の奥まで届くといわれています。シワやたるみといった、いわゆる「光老化」の原因のひとつとしても知られています。
PAは「+」の数によって、以下の4段階で表示されます。
UVAは室内や曇りの日でも届くといわれているため、PA表示も参考に選ぶとよいでしょう。
SPFとPAの違いと重視したい指標
ここまで見てきたSPFとPA、それぞれ防いでいる紫外線の種類が異なります。違いを整理すると、以下のようになります。
「SPFとPA、どちらが大事?」と迷う方も多いかもしれませんが、どちらか一方だけを見るのではなく、両方の数値を確認しながら選ぶことが大切です。
とはいえ、UVAは日常生活の中でも浴びる機会が多い紫外線です。そのため、毎日のケアではPAの表示にも意識を向けておくと安心です。一方で、レジャーなど長時間にわたって強い紫外線を浴びるようなシーンでは、SPFの数値もしっかりチェックしておきたいところです。
シーン別に見るSPFとPAの目安
SPFとPAは、その日の過ごし方に合わせて選ぶことも大切です。あくまで目安として、シーン別にまとめました。
水辺やアウトドアでのレジャーシーンでは、汗や水に強い「ウォータープルーフ」タイプを選んでおくと安心です。
ただし、数値が高いからといって、汗や皮脂に対して落ちにくいというわけではありません。どのシーンであっても、こまめな塗り直しを前提に考えておくことが大切です。
肌質別に見る日焼け止めのSPFの選び方
肌質によって、日焼け止めを選ぶ際に意識したいポイントは少しずつ異なります。
乾燥肌の方
うるおいを与える保湿成分が配合されたタイプを選ぶのがおすすめです。日常使いであれば、SPF30程度までを一つの目安にするとよいでしょう。
敏感肌の方
パッチテスト済み・アレルギーテスト済みなど、安全性についての情報が明示されているものを選ぶとともに、保湿成分などが配合されているかどうかも、選び方のひとつの目安になります。
脂性肌の方
軽いテクスチャーで、汗や皮脂に強いタイプが使いやすいといわれています。
なお、「数値が高い日焼け止めは肌に負担がかかるのか」という点については、さまざまな見方があります。日焼け止め成分の配合量が増える傾向を指摘する声がある一方、処方技術の進歩により負担は大きくないとする見方もあり、一概にはいえないというのが実情のようです。
また、日焼け止めには大きく分けて「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」という2つのタイプがあります。紫外線吸収剤は紫外線を吸収して熱などに変換するタイプ、紫外線散乱剤は紫外線を反射・散乱させるタイプで、それぞれ仕組みが異なります。
乾燥肌の原因について詳しくはこちらの記事もご覧ください
脂性肌について詳しくはこちらの記事もご覧ください
表示されたSPF値どおりに防げない理由
「SPF50なのに、思ったより日焼けしてしまった」——そんな経験がある方もいるかもしれません。実はこれ、塗る量が関係していることが多いんです。
SPF値は、肌1平方センチメートルあたり2mgの日焼け止めを塗った状態で測定された数値です。ところが実際には、この基準量の半分以下しか塗れていないケースが多いといわれています。塗る量が少なくなると、実際に得られる紫外線カット効果も、表示されている数値どおりにはなりにくくなってしまいます。
つまり、SPF値の高さだけを基準に選んでも、規定量を意識して塗らなければ、その数値本来の効果は発揮されにくいということ。日焼け止めを選ぶときは数値だけでなく、「たっぷりめに、ムラなく塗る」という使い方もあわせて意識してみてください。
紫外線を浴びた日に必要な肌のアフターケア
日焼け止めを塗っていても、「今日はちょっと紫外線を浴びすぎたかも」と感じる日もありますよね。そんな日の夜は、肌をいたわるひと手間を加えてあげましょう。
まずは、ほてりを感じる場合は、冷たいタオルなどで肌を落ち着かせてあげるのがおすすめです。肌がクールダウンしたら、うるおいをしっかり補うケアを。日中の紫外線でうるおいが奪われがちな肌には、いつもより丁寧に化粧水をなじませてあげると、肌のうるおいケアにつながります。
紫外線にあたる機会が多い方や、ご自身の紫外線ケアについて知りたいという方は、サロンでのカウンセリングを利用してみるのもひとつの方法です。ライセンスをもったアドバイザーが肌の分析やライフスタイルの情報をもとに、一人ひとりに合ったお手入れ方法をご提案します。
よくあるご質問(FAQ)
- Q. SPF50+ PA++++とは何ですか?
- A. SPF・PAともに、日本での表示上の最大値を意味します。SPFは50を超える測定値も「50+」とまとめて表示するルールがあり、PA++++は4段階中もっとも高い区分です。数値の大きさだけでなく、塗る量やタイミングも意識することが大切です。
- Q. 日焼け止めはSPF30で十分ですか?
- A. 普段の買い物や通勤など、屋内中心の生活シーンではSPF30程度が一つの目安とされています。ただし長時間の屋外活動やレジャーの際は、より高いSPF・PAのアイテムを選ぶと安心です。
- Q. SPFの効果は何時間持続しますか?
- A. 「SPF1あたり約20分」という考え方が目安とされていますが、これはあくまで理論値です。汗や摩擦、肌質や紫外線量によって実際の持続時間は変わるため、こまめな塗り直しが大切です。
- Q. 日焼け止めは室内でも塗ったほうがよいですか?
- A. UVA(紫外線A波)は窓ガラスや薄手のカーテンも通り抜けて届くといわれています。室内で過ごす日でも、PA表示のあるアイテムを取り入れておくと安心です。
- Q. 日焼け止めはどのくらいの量を塗ればよいですか?
- A. 顔全体であれば500円玉大が目安といわれています。一度に塗るのではなく、2回に分けて重ね塗りすると、塗りムラや塗り残しを防ぎやすくなります。
まとめ:SPFを正しく理解して自分に合う紫外線対策を
ここまで、SPFとPAという2つの指標について見てきました。SPFはUVB(紫外線B波)、PAはUVA(紫外線A波)と、それぞれ防ぐ紫外線の種類が異なり、どちらも日々の紫外線対策には欠かせない存在です。
数値の意味を振り返ると、SPFは「日焼けを遅らせる時間の目安」であり、カット率は数値が上がるほど上乗せ分が小さくなっていくのでしたね。だからこそ、数値の大きさだけを追いかけるのではなく、シーンや肌質に合わせて選び、規定量をムラなく塗ってこまめに塗り直すことが、日々の紫外線対策を行ううえで大切なポイントです。
モイスティーヌでは、こうした考え方をもとに、日々のUVケアに取り入れやすいアイテムとして「プロテクトUV」や「UVヴェール」をご用意しています。日々の紫外線対策と一緒に、肌をいたわるケアも取り入れてみてください。
紫外線対策やご自身の肌に合ったケア方法について、もっと詳しく知りたいという方は、サロンでのカウンセリングを利用してみるのもひとつの方法です。ライセンスをもったアドバイザーが肌の分析やライフスタイルの情報をもとに、一人ひとりに合ったお手入れ方法をご提案します。
お近くでモイスティーヌを取り扱うサロンは、サロン検索ページからご確認いただけます。気になる方は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてくださいね。










