脂性肌とは?
オイリー肌の原因とスキンケア方法・化粧水等の選び方を解説
2026年8月26日 更新
「朝メイクしたばかりなのに、お昼にはもうテカってる」「毛穴が目立って、ファンデーションがすぐ崩れてしまう」——そんな肌の悩みを抱えていませんか。
もしかしたらそれは、脂性肌(オイリー肌)のサインかもしれません。ただ、皮脂が多いからといって、洗顔で取り除くケアばかりに偏ってしまうと、かえってベタつきやすくなることもあります。
この記事では、脂性肌になる仕組みや原因から、混合肌・インナードライとの見分け方、正しいスキンケアのステップ、化粧水や乳液の選び方、生活習慣の見直し方まで、わかりやすく解説していきます。ご自身の肌タイプを正しく知り、皮脂と水分のバランスを整えるヒントにしていただけたら嬉しいです。
脂性肌(オイリー肌)とは?皮脂が過剰になる仕組み
「なんだか肌がテカりやすい」「メイクがすぐ崩れてしまう」——そんな肌質は、脂性肌(オイリー肌)と呼ばれています。脂性肌とは、皮脂の分泌量が多い肌質のことです。皮脂の分泌が必要以上に増えると、顔がテカりやすくなったり、毛穴が開いて目立ちやすくなったり、メイクが崩れやすくなったりと、さまざまな肌悩みにつながりやすくなります。
ただし、皮脂そのものは決して「悪者」ではありません。肌の表面をおおって、水分が蒸発するのを防ぐという、うるおいを守るための大切な役割を担っています。そのため、「皮脂が気になるから」といって洗顔や拭き取りで皮脂を取り除くケアばかりに偏ってしまうと、かえって肌が乾燥を感じ取り、それを補おうとしてさらに皮脂の分泌が増えてしまう……という悪循環に陥りやすくなります。
肌質は、水分量と皮脂量のバランスによって、乾燥肌・普通肌・混合肌・脂性肌・敏感肌といったタイプに分けられると言われています。その中でも脂性肌の代表的な特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 顔がテカる、ベタつきやすい
- 毛穴が開いて目立ちやすい
- メイクが崩れやすい
- ニキビや吹き出物ができやすい
額・鼻・あご周り(Tゾーン)だけでなく、頬やフェイスラインまで皮脂を感じやすいのも、脂性肌の傾向のひとつです。
この記事では、脂性肌と混合肌・インナードライとの見分け方から、正しいスキンケアの考え方、アイテム選びのポイント、生活習慣の見直し方までをまとめてご紹介していきます。皮脂と水分、両方のバランスを整えていく視点で、ご自身の肌と向き合うヒントにしていただけたら嬉しいです。
脂性肌・混合肌・インナードライの違いを見分けるセルフチェック方法
「自分は脂性肌だと思っていたけれど、実はタイプが違った」ということは意外と多いものです。似ているようで対策が変わってくる「混合肌」「インナードライ」との違いを知っておくと、ケアの方向性を見誤りにくくなります。
まずは、それぞれの状態を整理してみましょう。
脂性肌:顔全体の皮脂量が多く、乾燥を感じる部分がほとんどない状態
混合肌:Tゾーンはテカりやすい一方で、頬などのUゾーンは乾燥を感じる、部位によって差がある状態
インナードライ:表面は皮脂が多いのに、角層の水分が不足している状態。乾燥を補おうとして皮脂が増えていると考えられています
ご自宅で簡単にできるセルフチェックの方法をご紹介します。
STEP1:洗顔後、何もつけずに15〜20分ほど置いてみる
顔全体がベタついて、つっぱり感がなければ脂性肌の傾向と考えられます。
STEP2:ティッシュを顔にそっと当ててみる
部位ごとに皮脂のつき方を確認してみましょう。全体的につく場合は脂性肌、Tゾーンだけつく場合は混合肌の傾向があります。
STEP3:1回の結果で決めつけない
肌の状態は季節や体調、生活リズムによっても変わります。何度か試して傾向をつかむのがおすすめです。
なお、次のようなサインがある場合は、脂性肌ではなくインナードライの可能性があります。
- 夕方になると肌がくすんで見える
- 肌がごわついて硬く感じる、部分的に皮ムケがある
セルフチェックで見誤りやすいのは、「皮脂が多い=すべて脂性肌」と捉えてしまうケースです。混合肌なのに顔全体をさっぱりタイプでケアして乾燥部分を悪化させてしまったり、インナードライなのに皮脂を気にして保湿を控えすぎてしまったり——誤った自己判断は、かえって肌の負担につながることがあります。まずは自分の肌タイプを正しく知ることが、スキンケア選びの第一歩になります。
インナードライについて詳しくはこちらの記事もご覧ください
脂性肌を招く原因とやりがちなNG習慣
脂性肌の背景には、いくつかの原因が重なっていることが多いものです。原因ごとに、やりがちなNG習慣とあわせて見直し方をご紹介します。
ホルモンバランスの乱れ
皮脂の分泌は、男性ホルモンの影響を受けやすいと言われています。生理前や妊娠中、更年期など、ホルモンバランスが変動しやすい時期には皮脂量が増えることがあります。こうした時期は「いつもより皮脂が気になりやすい時期」と捉え、洗顔や保湿のバランスを見直すきっかけにしてみましょう。
間違ったスキンケア
1日3回以上の洗顔や、洗浄力の強すぎる洗顔料、ゴシゴシと力を込めて洗うことは、実はNG習慣の代表格です。皮脂を落としすぎると、肌がうるおいを保つ力が乱れやすくなり、それを補おうとしてかえって皮脂が増えてしまうことがあります。洗顔は朝晩の2回を基本に、やさしく洗うことを意識してみてください。
保湿不足
ベタつきが気になって化粧水や乳液を省いてしまうと、肌は水分不足を補おうとして皮脂を増やしてしまうことがあります。「皮脂が多いから保湿はいらない」ではなく、「皮脂が多いからこそ、きちんと水分を届けることが大切」という考え方に切り替えてみましょう。
脂質・糖質の摂りすぎ
揚げ物やスナック菓子、甘い飲み物などを摂りすぎる食生活は、皮脂の分泌に影響しやすいと言われています。あわせて、ビタミンB群の不足も関係しているとされています。
睡眠不足・ストレス
睡眠不足やストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れにつながり、皮脂の分泌にも影響を与えることがあります。
紫外線・環境要因
紫外線を浴びることで皮脂が酸化すると、毛穴の詰まりのきっかけになることがあります。また、高温多湿の環境はもちろん、乾燥した環境でも皮脂は増えやすくなる傾向があります。
油分の多いアイテムの使いすぎ
重たいオイルやクリームを重ねづけすると、毛穴の詰まりにつながりやすくなります。使うアイテムの質感やテクスチャーにも目を向けてみましょう。
喫煙・飲酒
喫煙は皮脂量を増やす要因のひとつとして挙げられています。飲酒も、摂りすぎると肌の状態に影響を与えることがあります。
遺伝的な要素
皮脂腺の大きさや数には、体質による部分も関係していると言われています。ただし、遺伝だけですべてが決まるわけではありません。日々のスキンケアや生活習慣を見直すことで、状態は変えていくことができます。
脂性肌のスキンケア方法。洗顔から保湿まで解説
脂性肌のケアで大切なのは、「落とす」ケアと「与える」ケアのバランスです。皮脂をしっかり落とすことばかりに気を取られず、その分うるおいをきちんと届けてあげることが、ベタつきにくい肌へ近づく近道になります。ここでは、クレンジングから保湿までの基本ステップを順番にご紹介します。
STEP1 クレンジング
メイクや皮脂汚れとなじませるようにして、やさしく落としましょう。肌への負担を減らすため、長時間こすらないよう意識してください。
STEP2 洗顔
洗顔は朝晩の1日2回が基本です。洗顔料はしっかりと泡立て、その泡を転がすようにやさしく洗います。すすぎは32〜34℃程度のぬるま湯を使い、熱いお湯は避けましょう。熱いお湯は必要なうるおいまで奪ってしまいやすいためです。
STEP3 角質・毛穴のケア
皮脂や古い角質が気になるときに取り入れるステップです。毎日行うと肌への刺激になりやすいため、使用するアイテムの推奨頻度を守ることが大切です。
STEP4 化粧水
洗顔後は時間をおかず、すぐに水分を補いましょう。さっぱりとしたテクスチャーのものを、たっぷりとうるおいを与えるように使うのがポイントです。
STEP5 美容液
皮脂や毛穴の悩みに合わせて取り入れましょう。油分の少ないタイプが使いやすいと言われています。
STEP6 乳液
化粧水で与えたうるおいを保つために、薄く重ねましょう。「ベタつきが気になるから」と省略せず、量を調整しながら取り入れることが基本です。
STEP7 日焼け止め
紫外線の影響を受けにくくするため、毎日使うことをおすすめします。
朝は「メイクや紫外線から肌を守る準備」、夜は「1日の汚れをしっかり落として、うるおいを補う」というように、朝と夜で意識するポイントが少し変わってきます。
そして、脂性肌ケアで特に気をつけたいのが「洗いすぎ」と「保湿を省くこと」の2点です。
こうした基本を丁寧に積み重ねることが、皮脂と水分のバランスが整った状態へ近づく近道になります。
脂性肌に合う化粧水と乳液の選び方
スキンケアの基本ステップを押さえたら、次はアイテム選びも気になるところですよね。ここでは、具体的な商品名やランキングではなく、選ぶときに目安にしたい判断軸をご紹介します。
化粧水
さっぱりとした使用感で、水分補給を重視したタイプが使いやすいでしょう。「べたつきそうだから」と控えめにするのではなく、たっぷりと肌に届けるように使うのがポイントです。
乳液
ミルク状の軽いテクスチャーのものを、少量薄くのばすように使いましょう。重たいオイルの重ねづけは避けつつも、「乳液は不要」と考えるのではなく、量とテクスチャーで調整するという考え方がおすすめです。
美容液
皮脂や毛穴の悩みに合わせて選びましょう。油分が控えめなものが使いやすいと言われています。
表記で目安にしたいポイント
「ノンコメドジェニック」といった表記も、アイテム選びの目安のひとつになります。
着目したい成分
ビタミンC誘導体は、脂性肌向けのアイテムでよく採用されている成分です。皮脂や毛穴が気になる肌向けのアイテムには、PCA亜鉛・ピリドキシンHCl・オウゴン根エキスといった成分が配合されることもあります。
肌の赤みや炎症が気になる方には、グリチルリチン酸やアラントインといった成分が配合されたアイテムも選択肢のひとつです。
日焼け止め
さらりとした使用感のものを選ぶと、日中も快適に過ごしやすくなります。
脂性肌と向き合うための生活習慣の見直し方
スキンケアだけでなく、体の内側からのアプローチも脂性肌と向き合ううえで大切な視点です。食事・睡眠・ストレス・運動の4つを軸に、今日から取り入れやすい見直し方をご紹介します。
食事
揚げ物やファストフード、スナック菓子、甘いスイーツや清涼飲料水など、脂質と糖質に偏った食事は控えめを意識したいところです。反対に、積極的に摂りたい栄養素としては、皮脂のコンディションに関わるとされるビタミンB2・B6(レバー・卵・乳製品など)、ビタミンC(緑黄色野菜・キウイなど)、亜鉛(牡蠣・豆類など)が挙げられます。
睡眠
睡眠不足は肌のコンディションに影響しやすいと言われています。就寝前のスマートフォン使用を控え、規則正しい睡眠リズムを整えることを意識してみましょう。
ストレス
適度な運動や趣味の時間、深呼吸などで、こまめに解消する習慣を持つことがおすすめです。
水分補給
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を摂りましょう。カフェインやアルコールの摂りすぎには注意が必要です。
季節・環境
夏は皮脂と汗が混ざりやすく、冬は乾燥からインナードライに傾きやすいなど、季節によって肌の状態は変わります。季節に応じて、アイテムの量やタイプを調整していくとよいでしょう。
皮脂を落としすぎているサインと洗顔の見直し方
「洗いすぎはよくない」とわかっていても、自分が洗いすぎているかどうかは意外と気づきにくいものです。次のようなサインがあれば、洗顔方法を見直すタイミングかもしれません。
- 洗顔後、肌がつっぱる感じがする
- 洗顔中や洗顔後にヒリヒリとした感覚がある
- 肌が赤みを帯びやすくなった
- いつもより皮脂の分泌が増えた気がする
これらのサインが見られる場合は、洗顔の回数を1日2回までに抑える、洗浄力の強い洗顔料を控える、こすらずに泡でやさしく洗う、すすぎのお湯の温度を32〜34℃程度に見直す、といった点から一つずつ確認してみましょう。「しっかり落とす」ことよりも「やさしく洗う」ことを意識するだけで、肌の様子が変わってくることもあります。
脂性肌のケアを見直してから変化を感じるまでの目安
「数日試したけれど何も変わらない」と感じて、ケアを見直す前の方法に戻してしまう方は少なくありません。ですが、脂性肌は一時的な「状態」ではなく、もともとの「肌質」によるところが大きいものです。だからこそ、数日で肌質そのものが変わるわけではありませんが、正しいケアを続けることで、ベタつきや皮脂の悩みには向き合っていくことができます。
肌のコンディションは、日々の積み重ねによって少しずつ変わっていくものなので、ベタつきの感じ方に変化を感じるまでの期間には個人差があります。数日で気づく方もいれば、1ヶ月以上かけてゆるやかに変化を感じる方もいます。「〇週間で変わる」と一律に言えるものではないからこそ、「肌質は変えられないから」と諦めるのではなく、焦らずケアを続けていく視点を持つことが大切です。
変化を感じ取りやすくするために、次のような記録をつけてみるのもおすすめです。
- テカりやすい時間帯(朝・昼・夕方など)
- テカりやすい部位(Tゾーン・頬など)
- その日の体調や生活リズム(睡眠時間、生理周期など)
- 使ったアイテムとその日の肌の様子
スマートフォンのメモ機能などに簡単に書き留めておくだけでも、「先週より夕方のテカりが落ち着いてきた」といった小さな変化に気づきやすくなります。脂性肌そのものと上手に付き合いながら、ベタつきの気にならない肌を目指して、ケアを続けていきましょう。
よくあるご質問(FAQ)
- Q:日本人に一番多い肌タイプは?
- A:はっきりと断定はできませんが、混合肌の方が多いと言われることがあります。季節や年齢によって肌の状態は変化しやすいため、自分の肌タイプは定期的にチェックしてみるのがおすすめです。
- Q:脂性肌はどんな人に多い特徴がありますか?
- A:皮脂腺の働きが活発になりやすい思春期や、ホルモンバランスが変動しやすい時期の方に多い傾向があります。また、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れによって後天的に皮脂が増えやすくなるケースもあります。
- Q:脂性肌に乳液はいらないのでしょうか?
- A:いいえ、乳液は脂性肌の方にも大切なステップです。ベタつきが気になる場合は、量を少なめにしたり、軽いテクスチャーのものを選んだりして、うるおいを守るケアを続けることをおすすめします。
- Q:あぶらとり紙は毎日使ってもよいですか?
- A:使いすぎると必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって皮脂の分泌が増えてしまうことがあります。テカりが気になる部分に、軽く押さえる程度の使用にとどめるとよいでしょう。
- Q:脂性肌と混合肌の違いは何ですか?
- A:脂性肌は顔全体の皮脂量が多く乾燥を感じにくい状態、混合肌はTゾーンはテカりやすい一方で頬などは乾燥を感じる、部位によって差がある状態です。
まとめ:皮脂と水分のバランスを整えて脂性肌と向き合う
ここまで、脂性肌の特徴と混合肌・インナードライとの違い、皮脂が増える主な原因、洗いすぎず保湿を省かないスキンケアの基本、アイテム選びの判断軸、そして食事や睡眠を含む生活習慣の見直し方をご紹介してきました。
脂性肌は肌質によるところが大きく、ケア次第ですぐに変わるものではありません。ですが、「落とす」ケアと「与える」ケアのバランスを意識しながら、日々のケアを丁寧に積み重ねていくことで、ベタつきの気にならない肌を目指していくことができます。また、10代・20代の皮脂分泌が活発な時期と、30代・40代以降で肌の水分保持力が変化していく時期とでは、意識したいケアの優先順位も少しずつ変わってきます。ご自身の年代や肌の状態に合わせて、無理のないケアを見つけていただけたら嬉しいです。
モイスティーヌでは、「LOOP CARE」という考え方を通じて、お一人おひとりの肌質や状態にじっくりと向き合っていくお手入れをご提案しています。今の肌の状態を知り、ケアを続けながら変化を見つめ、また次のケアにつなげていく——そんな循環を、サロンのアドバイザーと一緒に相談しながら進めていくことができます。
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